MONOがたりのはじまり

さいたま市誕生20周年を記念して
大宮駅に飾られていた大型フラッグ。
見てくれた人、
写真を撮ってくれた人もいるかなぁ?

かわいくって丈夫な生地なのに
使った後は捨てちゃうなんて、
もったいない。
何か良い方法はないのかな?


そこで出会ったのが
アップサイクルプロジェクト
でした。

このMONOがたりの登場人物


さいたま市
PRキャラクター
ヌゥ

福祉事業所
すてあーず

福祉事業所
春里どんぐりの家

サデコ
埼玉デザイン協議会

アップサイクル
大型フラッグに新しい命を

2021年10月。さいたま市誕生20周年を記念して大宮駅に掲げられた幅6m×縦5mの大型フラッグ。さいたま市のPRキャラクター「ヌゥ」の顔としっぽがデザインされたインパクトと可愛さたっぷりのデザインは話題になりました。

掲示期間終了後に廃棄をするのではなく、20周年事業の締めくくりとして未来のさいたま市につながる取り組みができないかと考え、環境への配慮、ノーマライゼーションの普及啓発として、アップサイクルプロジェクトが立ち上がりました。

大型フラッグの生地はポリエステル繊維の織物の両面に塩ビ加工したターポリン。布や塩ビシート単体の生地よりも強度が強く耐久性に優れています。耳馴染みのない生地ですが、建築・工場用のシート、仮説テント、横断幕、トラックのシートなど私たち生活の身近なところで使用されています。

アップサイクルってな〜に?

捨てられてしまうはずだった端材や廃棄材を製品等にし、新しい価値を与えるサステナブルな仕組み。サデコ(埼玉デザイン協議会)では2014年より埼玉県内の工場より提供いただいた端材や廃棄材を活用し商品開発やワークショップ等を開催。ものづくりの楽しさを伝え広めると共に、優れた生産技術をもつ企業とデザイナー・アーティスト、地域住民を繋げています。

アップサイクルプロジェクト

このMONOがたりへの想い
「つながる」

このMONOがたりへの
想い「つながる」

さいたま市のPRキャラクター「つなが竜ヌゥ」には、
さいたま市の魅力を伝え、人々の「つながり」を深める役割を担う意味が込められています。

未来へつながる

さいたま市
誕生20周年事業推進
キャッチフレーズ
「ありがとう20周年
ともに未来へ」

サステナブルな
社会へつながる

廃棄物を削減し
サステナブルな社会づくりへ

さいたま市民の
みなさんとつながる

市誕生20周年記念に
市民のみなさんへプレゼント

障がいのある方が
社会とつながる

障がいのある人が
ものづくりにより
社会とつながる

開発の目印は「さの字フラッグ」

開発の目印は
「さの字フラッグ」

さの字フラッグ

自治体の名称にひらがなが使用されていることは、さいたま市の個性。
市役所から発信する文書は2画の「つながっている『さ』」を採用しています。
MONOがたりの想い「つながる」を「さ」一文字にのせて国旗を模したデザインにし、
フラッグとして活用した痕跡を形にしました。
販売する商品には、何らかの形で「さの字フラッグ」をお届けします!

デザイナーによる商品開発

デザインテーマ
次の20年もすこやかに、のびのびと
キャラクター「ヌゥ」をもっと身近に
SDGsをなじみのあるものに

すてあーず
ヌゥをもっと身近に
ヌゥのうろこポシェット

すてあーず
ヌゥが運ぶ
トートバックと
お弁当バック

すてあーず
SDGsをなじみのあるものに
ヌゥのうろこピアスと
ラペルピン・ブローチ

すてあーず
未来を担う子どもたちに
反射材キーホルダー

障がいを越え未来へ
作り手はサデコMONOがたりの仲間たち

デザイナーが設計した商品を
「サデコMONOがたり」の仲間達が仕上げていきます。


サデコMONOがたりって?

障がい者がつくるハートフルグッズが勢揃いするオンラインストア。障がいのある方が心を込めてつくった自慢のMONO専門店です。

すてあーず

公益社団法人やどかりの里が運営する精神障害のある人の働く場の1つで、革・布・ガラス製品をつくる小さな工房です。量産にはない手作りの価値を大切に、手に取ってくださる方の喜びを想像しながら 一つひとつ丁寧に仕上げています。すてあーずの商品が障害のある人と社会をつなぐ結び目の1つとなることを願って日々活動しています。

春里どんぐりの家

社会福祉法人埼玉聴覚障害者福祉会春里どんぐりの家は、ろう重複障害(聴覚障害に加えて知的・精神・肢体障害などを併せ持つ障害者)の方たちが利用している通所施設です。手話や身振り等、目で見てわかる方法でコミュニケーションをとりながら、お互いに協力し合い、一人ひとりの個性にあった仕事をしています。

サデコMONOがたり
詳しくはこちら

アップサイクルで命を吹き込まれた
MONOたち

アップサイクルで
命を吹き込まれた
MONOたち

製品の売上は福祉事業所で働く障がいのある方のお給料になります。
使用する生地により色や模様が異なりますのでご了承ください。

ヌゥと一緒にお出かけしよう♪
ヌゥのうろこポシェット

大型フラッグとして、さいたま市生誕20周年をお祝いしてくれたヌゥが今度は縦長のポシェットに生まれ変わりました。
ヌゥのうろこのような丸いターポリンを一枚一枚型抜きし、丁寧に貼り合わせ、慎重にミシン掛けされてできています。
水にも強いタフな素材なので、汚れたら簡単に拭き取ることができます。肩からかけるだけで元気になる、ビタミンカラーで愛らしいポシェットにスマホやお財布などの身の回りのものを入れて、身軽に、気軽にお出かけください。

サイズ
約H22.5cm×W13.5cm×D2cm
革ひもの長さ 約130cm
素材:ターポリン・皮革
Designed by 公益社団法人埼玉デザイン協議会 中島保久&中島麻友子(ドーグスデザイン)

SDGsをなじみのあるものに
ヌゥのペンケース

SDGsが身近に感じられるように、なじみのあるペンケースに生まれ変わりました。四角いボディにはボールペンなどの筆記具はもちろん、消しゴムや定規などを入れても余裕!
ヌゥのさわやかな緑に,オレンジのファスナーが大きな口を開けているよう♪あなたのお気に入りの文房具を丈夫なボディで大事に運んでくれます。
サイズ:

完成までのMONOがたり
こんな風に作っているよ

大宮駅に飾られていたヌゥの大型フラッグ。どんな製品にアップサイクルするか検討中。アイデアを出しあった後に、フラッグの生地にミシンの針が通るのかをチェック。厚手でしっかりとした生地の特徴をつかんでいきます。

デザイナーが設計した製品をサデコMONOがたりの仲間達(すてあーず、春里どんぐりの家)が仕上げていきます。各々どんな道具を持っていてどんな作業が得意なのかを把握するために現地確認へ伺いました。

こちらは春里どんぐりの家。おじゃまします。みなさんお仕事中ですね。ちなみに、かわいいねこちゃんのぬいぐるみは春里どんぐりの家の人気商品ねこばさみです。

続きまして、すてあーず。おじゃまします。すてあーずは革やガラス小物工房。写真の革のお財布やカードケースを作っています。長く使える丁寧な製品でファンもいるんですよ。

現地確認を経てデザイナーが製品図面をおこします。すてあーずと春里どんぐりの家の支援員さんが製作工程を整理し、サデコMONOがたりの仲間達(施設の利用者さん)の仕事に振り分けていきます。

幅6m×縦5mの大型フラッグを裁断し試作品制作へ。試作する中で出てきた製作と製品の課題をひとつひとつ解消しながら完成に向けて試作を重ねていきます。例えばヌゥのうろこポシェット。製作の課題は、ヌゥのうろこを貼る位置やどの色をどこに貼るかで迷わないようにしたり、針を使わない方法を考えたり。サデコMONOがたりの仲間達(施設の利用者さん)の仕事のしやすさと安全性を考えながら進めます。製品の課題は使いやすさやサイズの改善など。実際に使ってみて長く愛されるMONOになるよう仕上げました。

プロジェクトに参加してみて

さいたま市PRキャラクターヌゥ

市誕生20周年事業を契機に、サデコの皆様、障がい者授産施設の皆様との新たなつながりによって、SDGsの理念に沿った素敵な取り組みを生み出すことが出来ました。この取り組みに賛同いただいた方に商品をお使いいただけるとうれしいです。(さいたま市)

初めて大きなヌウのフラッグを見たときは、ここから何が生まれるのか想像もつきませんでした。試行錯誤をしながら商品を作り、大きなフラッグを小さな商品に生まれ変わらせ、多くの皆さんに使っていただけるのが今から楽しみです♪(すてあーず)

すてあーず

捨てられるはずの大型フラッグがこんなに素敵な商品に生まれ変わるなんて思ってもみませんでした。皆さんと協力して、制作のプロセスに関わることができてとてもうれしいです。(春里どんぐりの家)

大型フラッグをどう変身させるか?というアップサイクルの取り組みや製作者の方と一緒にお仕事できるという面で、ヌゥやさいたま市の2角の「さ」の一文字にも表れる「つながる」を実感できました。(埼玉デザイン協議会)

捨てられてしまうかもしれなかった大型フラッグが
つながりでハートフルグッズにアップサイクル!

捨てられてしまうかもしれなかった大型フラッグが、つながりでハートフルグッズにアップサイクル!

こちらから是非ご覧ください